最古の戸籍木簡、束ねて管理 太宰府“ラベル用”木簡も出土

2012年06月18日

人名や身分など戸籍情報を記録した最古の木簡(7世紀末、飛鳥時代)が見つかった
福岡県太宰府市の国分松本(こくぶまつもと)遺跡で、
束ねた24枚の木簡にくくり付けて管理した札とみられる木簡も出土した。
研究者からは
まるで木簡の木簡だ。
 役所での情報管理の方法が分かる、今までに例のない発見
」と注目を集めている。

市によると、出土した木簡は長さ32・6センチ、幅4・3センチ。
上部にあるV字状の切れ込み2カ所に、ひもなどをくくり付けて使ったとみられ、
竺志前国嶋評(ちくしのまえのくにしまのひょう)」など27文字の漢字が書かれていた。

竺志前国は「筑前国」(福岡県の一部)の古い表記で、
」の行政単位を使っていることから、評が郡になる701年以前の作成とみられる。

国名から書き始めているため、当時、筑前国を掌握していた役所よりも上級の役所である
筑紫大宰」に送付され、保管されていた可能性があるという。

木簡には続けて
十六板」(□は祀か牝)、「目録板三枚
父母方板五枚」「并廿四枚」と書かれており、
3種類の木簡をそれぞれ16枚、3枚、5枚、合計で24枚を束ねていたことが分かった。

奈良文化財研究所の渡辺晃宏史料研究室長は
数種類の木簡を束ね、さらに木簡をくくり付けて整理していたことが分かったのは初めて。
 当時、貴重だった紙は限定的に使われており、
 役所の事務にはかなり細かいことにまで木簡が使われていたと考えられる
」と話している。

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Posted by 太宰府ラブ at 15:14 │木簡

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